株式会社ファーマスター 梅田鉄兵社長

薬局インタビュー
薬局をやろうと思ったきっかけ
ファルメイトカウンセラー 高木さん
ちょうど株式会社ファーマスターを
設立されて10年
になりますが、
昔から薬局を経営しようと考えられていたのでしょうか?
梅田さん
もともとは全然違うことを考えていました。そもそも大学も電子工学部に進んでIT関係の仕事をするつもりでした。たまたま先に薬学部の受験があったので試しに受験したら、運よく合格してしまったのです!
ファルメイトカウンセラー 高木さん
薬学部に合格したことがきっかけだったのですね。
梅田さん
それで周りからの勧めもあり薬学部に進むことにしたんです。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
では薬学部に進むことが決まった時に薬局を経営しようとお考えになられたのですか?
梅田さん
最初は研究職になろうと思っていました。
梅田さん
ですが、大学生のころのアルバイト先が、社員やアルバイトなど関係なくより良いサービスにするために
自由に提案・実行できる環境
で、そこで自分で考えていろいろなサービスを提供することの面白さを体感したことがきっかけです。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
いろいろと考えて自由に取り組めるアルバイト先というのも珍しいですね。
梅田さん
そうですね。それに
実際に提案しやすい職場の雰囲気
もあり、とても楽しく働かせていただきました。 その時に
お店をやるなら資格を活かして薬局をやろう
と決めました。
新卒ではどんなお仕事を?
ファルメイトカウンセラー 高木さん
新卒ではどのようなお仕事にご就業されたのでしょうか?
梅田さん
新卒では最初に
大手ドラッグストアに入社して4年間
働きました。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
調剤ではなくドラッグストアを
選ばれた理由
は何ですか?
梅田さん
初めからドラッグストアでの経験を積んでから調剤も学ぼうと考えていました。 新卒で入社したドラッグストアは当時
業界で一番売り上げの大きいドラッグストア
でしたので、
一番最先端の勉強
ができるんじゃないかと思って決めました。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
そのころは調剤業務もされていたんですか?
梅田さん
そこでは調剤はほとんどしませんでしたね。 ただ、入社2年目には店長職をやらせてもらえたので、
そこで店舗を運営するための経験なども含めてとても勉強すること
ができました。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
新卒からドラッグストアで働いてみてどうでしたか?
梅田さん
本当に楽しかったですね! 同期や当時お世話になった先輩方もまだ残られている方もいますので、 今も連絡を取り合って情報交換をしながら食事をしたりもしています。
独立するまで
ファルメイトカウンセラー 高木さん
その後、ドラッグストアを退職されてから
調剤薬局で働き始めるまでに2年間ほど間が空いています
が、 その間は何をされていたのでしょうか?
梅田さん
その2年間は
世界一周旅行
をしていました。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
2年間もされていたとはすごいですね!どのような経緯で一周しようとなられたのでしょうか?
梅田さん
特に理由はないのですが、遊びに行こうと思って(笑)
ファルメイトカウンセラー 高木さん
2年間も!?
梅田さん
2年間も(笑) 特に期間を決めずに世界一周しようと飛び出して、 いわゆる貧乏旅行なのでバスとか電車、ヒッチハイクとかで移動をしていたので時間がかかりました。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
どのようなルートで行かれたんでしょうか?
梅田さん
バンコク(タイ)からアジア方面を色々と回って、 そこから中東、アフリカ、南米、オセアニアという感じです。南半球が多いですね。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
一周終えて戻ってきてから調剤薬局で経験を積まれて独立を?
梅田さん
そうですね。最初に調剤で勤めたところは愛知圏外でしたが、そこで2年間経験を積ませていただきました。 その後、愛知県の薬局に転職をしまして、そこで勤めていた店舗でそのまま独立をさせていただいたという感じです。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
勤められていた店舗でそのまま独立をされたのですね。
梅田さん
独立するつもりでいた
ので、タイミング良くお話を頂けたことも運が良かったと思います。
そこから独立をして、2年後くらいに新しく1店舗立ち上げ
ました。そこからは1年に1店舗くらいのペースで増えてきています。
ドローン薬局について
ファルメイトカウンセラー 高木さん
テレビや新聞などでも取り上げられていましたが
「ドローン薬局プロジェクト」
についてお聞かせください。
梅田さん
今一番、
弊社の特徴
みたいな感じになっていますね(笑)
ファルメイトカウンセラー 高木さん
「ドローン薬局プロジェクト」を
立ち上げようと思われたきっかけ
は何でしょうか?
梅田さん
もともと今、薬局業界が尻すぼみといわれている中で、それでも出店をしていきたいと考えています。
梅田さん
ただ、インターネット販売でも医薬品が売れるような時代に入り、これからネット販売での医薬品のシェアが大きくなってきたりするといわゆる
調剤薬局は生き残れなくなってしまう可能性
があると思ったんですね。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
確かにインターネットで買えるのはとても便利ですよね。
時代的にもインターネットでの購入がどんどん増えていきそうな気がしますよね。
梅田さん
いまはまだ遠隔での処方箋受付はできませんが、今後できるようになるかもしれない。そうなったときに、
社員を守っていかないといけないし企業をどう強くしていこうか
と考えていました。
梅田さん
もっと出店をして規模を大きくしたり、大きい病院の門前に出店をしたりなども考えつつ、何かしら革新的なものも始めたいと考えていました。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
そこでドローンと?
梅田さん
たまたまドローンの空撮とか開発をしている会社の社長と仲が良くて、その方と話しているときにそれで薬も運べるかなって話になって始めたのが2年弱くらい前からですね。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
そこからテレビや新聞にも取り上げられていましたね。
梅田さん
商標登録なども取って色々とドローン薬局について進めるのは楽しいけれど、これは周りには伝わらないなと。
梅田さん
それをもっと知ってもらうために、知多半島から日間賀島まで薬を運ぶ実証実験をやりますとプレスリリースをしました。そしたら、新聞が8社、テレビが4社も来ていただけまして、えらいことになったなと(笑)
ファルメイトカウンセラー 高木さん
実験自体はどうだった
のでしょうか?
梅田さん
実験自体は
あっけないくらい何も問題なく
終わりました!
ファルメイトカウンセラー 高木さん
それはよかったですね。実際に実用化・実現するまでにはどのくらいかかりそうだとお考えですか?
梅田さん
10年以内くらい
だと考えています。もちろん法的な規制の部分も含めて色々と時間がかかると思います。
梅田さん
それと併せてやっぱりドローンは今までにない新しいものなので、そこに対して
国民の抵抗が無くなることにも時間がかかりそう
ですよね。普段から街中で自分の頭の上をドローンが飛んでいたら不安じゃないですか?
ファルメイトカウンセラー 高木さん
確かに。あまりドローンのことに詳しくないので何か物が落ちてきそうで不安に感じると思います。
梅田さん
そこからドローンの性能やルールも整備されて、安全性をみんなが理解をし始めてきて、ドローン用の法律も整備されてきてからようやく実用化になると思うのでもうしばらくは時間がかかるだろうなと。
梅田さん
要は馬車から自動車に変化した時代と同じ感覚で受け入れられるようになればうまくいくと思います。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
仙台、千葉、愛知県でも一部ドローン特区みたいなのを設けているところもありますもんね。
梅田さん
技術的にも自動運転になっていくと思うので、これから配送業などの人手不足を緩和したりなどとても便利なものなのでそのうちドローンで配達は実現するでしょう。
梅田さん
そのタイミングで
処方薬などもドローンで配送
をして、遠隔服薬指導がOKになるかですね。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
遠隔服薬指導の話が出ましたが、
薬剤師の立場からは遠隔服薬指導について
どのようにお考えでしょうか。
梅田さん
内容自体は対面での投薬とさほど変わらないと思います。
問題になるとすれば処方箋内容と届いた薬が間違っていた場合などですかね。対面の場合はその場で対応できますが。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
なるほど。そこまで変わらないとお考えなのですね。
梅田さん
実際にやろうと思えば、
血圧なども遠隔で確認できたりする
ので、
遠隔で医師が診察をして、処方箋も遠隔で受けて
という形でもできますよ。
梅田さん
ただまだ点数などもついていないし、様々な反発などもあると思うので本格的にはまだまだ難しそうだと思いますが。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
遠隔で診察を受けて、薬もドローンで受け取るとなると、移動はいらないし待ち時間もないのは魅力的ですね。体調が悪い時は病院まで行くのも辛いですし。
梅田さん
まだまだ問題点も多くあるかもしれないですが、遠隔での診察や服薬指導ができるようになると田舎に住んでいる高齢者の方、自由に移動ができない方など、助かる人もたくさんいると思います。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
田舎の方になるほど需要
はたくさんありそうですね。
梅田さん
そうなったときにファーマスターは愛知県にしか薬局が無いので、他県への配達まではなかなか難しいと思います。
梅田さん
今はドローン薬局についての説明をして賛同いただける方を増やそうと講演やSNSでの発信を積極的に行わせていただいております。
梅田さん
いざ、ドローン薬局ができるとなった時には、賛同いただけた方々に連絡をして、それぞれの地域の方にお任せをするという形で
どんどん広げていきたい
と考えています。
今後の株式会社ファーマスターの展望
ファルメイトカウンセラー 高木さん
今後の
株式会社ファーマスターの展望
をお伺いさせてください。基本的には今後も調剤薬局と介護、それとドローン薬局に取り組んでいくのでしょうか。
梅田さん
そうですね。
介護も今デイサービスを行っていますが、ノウハウもできて、いい人材もそろいつつあるので、新しく出店
ができればいいなと考えています。
梅田さん
薬局も同じですね。これからはM&Aでより速いペースで店舗数を増やしていくことも考えてはいます。
ファルメイトカウンセラー 高木さん
中期的にどのくらいの店舗数にしたいという目標はありますか?
梅田さん
チャンスがあればもっと多くの出店を目指していきたいという思いはあるのですが、業界の状況次第ではあるので、明確な中期目標は出していないんです。こういうのって出したほうがいいんですかね?(笑)
ファルメイトカウンセラー 高木さん
どうなんでしょうね(笑) それこそ遠隔での服薬指導が可能になると、インターネット販売を行っているところに大きくシェアを持っていかれて薬局数が大きく減少したしする可能性もありますもんね。
梅田さん
そうそう。状況にもよるので。ただ基本的には店舗数も増やして会社を大きくしていく方向では考えています。あとはもともと飲食店もやりたいというのがあるので、ラーメン、焼肉屋とか興味ありますね。多分やらないけど(笑)
ファルメイトカウンセラー 高木さん
その際には食べに行くので是非教えてください(笑)
求職者に求めるもの
は何かありますか?
梅田さん
一番は協調性、仲良くできる人
がいいですね。うちの会社は
離職率も低いし、面白い環境だと思うので、楽しくできる人、その輪の中に入れる人
がいいですね。
梅田さん
もちろん経験豊富な方や、在宅を勉強したいなど向上心のある方々も大歓迎です。 来年以降も店舗を増やしていく予定なのでどんどん紹介してください!
ファルメイトカウンセラー 高木さん
しっかりとご紹介できるように頑張ります!本日はお忙しいところありがとうございました。

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